「令和3年度本試験 カウントダウン!ごった煮記事」です。
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「一水四見(いっすいしけん)」という言葉をご存知でしょうか?
以下は、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「一水四見」の解説です。
仏教用語。同じ水でありながら,天人はそれを宝石で飾られた池と見,人間は水と見,餓鬼は血膿と見,魚は自分のすみかと見るように,見る心の違いによって同じ対象物が異なって認識されること。唯識説で用いられるたとえ。一処 (いっしょ) 四見,一境 (いっきょう) 四見ともいう。
要は、同じものを見ても、見る人のとらえ方によって、価値が変わってくるわけですね。
「バカとハサミは使いよう」という言葉もあるように、
一見、役に立ちそうにないものでも、使い方によっては、ものすごく役に立つものがあります。
それが、不動産登記の記述の問題にある「補足事項」と「注意事項」
僕は、受験生時代から、不動産登記の記述の「補足事項」と「注意事項」を大切にしています。
この当時は、記事を見ても分かる通り、「補足事項」がない時代です。
今でいう「補足事項」と「注意事項」が、1つにまとまって「注意事項」として示されていました。
そして、記事にも書かれている通り、僕は、受験生時代、注意事項(今でいう、「補足事項」と「注意事項」)を覚えていました。
不動産登記の記述の対策としては、
❶ひな形集を覚える
❷パーツごとに分かれた記述の問題を解いて、申請書の書き方を確認する
❸記述の過去問や、模試や答練のフルサイズの問題を解いて、処理手順を確認する
という流れが、多いと思います。
これらは当然に重要だとは思うのですが、それに負けず劣らず大切にしていたのが、
❹「補足事項」と「注意事項」の読み込み
これが大切だと思っています。
僕は受験生のとき、だいたい、どのあたりに何が書かれているのか、覚えていました。
そうすることで、本試験の現場で時間短縮ができます。
ただでさえ、時間が足りない記述の試験ですから、
事前に読んでおける部分があるのであれば、試験が始まる前から読んでおけばいいわけです。
いつも同じことが書かれる部分は、本番当日に読み飛ばす内容として、事前に準備しておくと有利です。
いわゆる試験の開始時間のフライングです(笑)
十二支の物語で言えば、前日の夜に出発した「
牛さん」作戦です。

あれ?
「
牛さん」は、負けたのか…。

じゃあ~、僕が「
牛さん」で、皆さんは、それを利用する「
ネズミさん」です(笑)


事前に書かれて内容を覚えておけば、時間短縮だけでなく、論点が見える場合もあります。
つまり、いつもと違う「補足事項」や「注意事項」があれば、それは論点に絡んでいる可能性があります。
試験委員さんは、今回、いつもと違う書き方をする必要があったわけで、
それは、今年の問題で気をつけないといけないポイントになっている可能性があって、それを事実関係や別紙を見る前に把握できる皆さんのアドバンテージは大きいと言えるでしょう。
その「いつもと違う内容」に気づけるためにも、事前に「いつもの内容」は頭に入れておきたいトコロです。
ということで、今回、画面上は令和2年度の「補足事項」と「注意事項」がアップされていますが、
ダウンロードページには、平成28年度から令和2年度まで、過去5年分の「補足事項」と「注意事項」を並べてみました。
僕が受験生なら、プリントアウトして持ち歩いて、駅で電車待ってる間とかに、ちょこちょこ見ますが…使えるかどうかは、皆さんのとらえ方次第です。
「一水四見」
とらえ方によって価値は変わります。
「バカとハサミは使いよう」
使えないように見えて、現場で皆さんを助ける最強のツールになるかもしれません。
「信じるか信じないかは、あなた次第です!」
って、都市伝説になっちゃってるし…(苦笑)
では、上手にお使い下さい。

令和3年度本試験まで
残り 21日
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最終更新日 : 2021-06-16