「令和3年度本試験 カウントダウン!ごった煮記事」です。
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さて、今回は「民法の改正対策」のお話。
その5、その6の記事でも書きましたが、民法の改正対策としては、
司法試験予備試験や司法試験の問題が「お手本」としては参考になります。
令和3年度の試験問題も、発表されているので、サラッと見ておくと参考になると思います。
令和3年司法試験予備試験問題
令和3年司法試験問題
「書面等による契約」の問題も面白そうですが、注目すべきは、「配偶者居住権」でしょうか。
出るんだ…(笑)
とりあえず、配偶者居住権の問題をピックアップしてみましょう。
〔予備試験 第14問〕〔司法試験 第34問〕
被相続人Aの配偶者Bは,Aの死亡時に,Aの財産に属していた甲建物に居住していた。この場合における甲建物についてのBの配偶者居住権に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.ABの子であるCが,Aの死亡時に甲建物をAと共有していた場合は,Bは,配偶者居住権を取得しない。
イ.配偶者居住権を取得したBは,その配偶者居住権を譲渡することができる。
ウ.配偶者居住権を取得したBは,甲建物の使用及び収益に必要な修繕をすることができる。
エ.相続によりAから甲建物の所有権を取得したDは,配偶者居住権を取得したBに対し,配偶者居住権の設定の登記を備えさせる義務を負う。
オ.遺贈によりBが配偶者居住権を取得した後,遺産分割によりB及び相続人Eが甲建物の共有持分をそれぞれ有するに至った場合は,その配偶者居住権は消滅する。
1.ア ウ 2.ア エ 3.イ ウ 4.イ オ 5.エ オ
とりあえず、考えてみましょうか(笑)
…………(考え中)…………
では、答え合わせです。
やはり、軸としては、「イ」でしょ。
瞬殺で「×」を打ちたいところです。
実務上も当初、配偶者居住権が譲渡ができないことで、
その後、老人ホームに入るときとか、その資金をどうするんだ?って問題になってたところです。
「イ」が誤りと分かれば、正解の候補になるので、
これで、答えは、「3」か「4」に絞られます。
「ウ」と「オ」の勝負になりますが、僕はすぐ下の「ウ」を検討して「○」と判断して、
正解を「4」と出しましたが、皆さんはいかがでしょうか?
今回、解く際に検討しませんでしたが、
「エ」の設問も、司法書士としては瞬殺ですね。
正解肢に絡まないのが残念です(笑)
他にも、民法の改正事項がどのように問われるのか、法務省作成の問題なので、参考になると思います。
気になる問題だけ解いてみる、
あるいは、チラッと流し読みしてみてはいかがでしょうか?
ぜひ。
令和3年度本試験まで
残り 16日
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最終更新日 : 2021-06-18